【目次】
Ⅰ. はじめに
夢のマイホームを建てる上で、必ず必要なのが土地。
どんな土地に家を建てるかというのは、新築を検討するうえでとても重要なポイントであり、皆様が大変悩まれるポイントでもあります。
今回の家トーークでは、そんな「土地探し」で失敗しないために、ポイントやコツについてご紹介いたします。少しでも土地探しでお悩みの方々のお力になれればと思います。
Ⅱ. 「良い土地」とは?
マイホームは、一世一代の大きなお買い物なので、当然誰もが「良い土地が欲しい」と考えると思います。良い土地に家を建てることができれば、土地探しは成功したと言ってよいでしょう。では、「良い土地」とはいったいどんな土地なのでしょうか?
答えは、「良い土地の条件は人によって違う」です。
生活をイメージする上で、「通勤しやすい場所がいい」「実家の近くに住みたい」「予算はどれくらいにしたい」など、様々な希望条件があると思います。
これらの条件の優先順位が人によって様々であるため、「良い土地」がどんな土地なのかも人によって様々です。
では、自分たちにとっての「良い土地」とはどんな土地でしょうか?
それを見極めるためには、どんな暮らし方をしたいかを明確にし、希望条件に優先順位をつける必要があります。
また、家を建てる上での総額、そのなかで土地にかける費用の予算を目安程度でも決めておくことも大切な土地探しのポイントです。
Ⅲ. 土地の探しの流れ
土地の探し方にはいくつかパターンがあります。
- インターネットで探す
- 現地に行って探す
- 不動産会社に依頼する
- ハウスメーカー、建築士、工務店に依頼する
それぞれの探し方のメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合ったものを選択し土地探しを進めていくのが理想的です。
インターネットを使った土地探しは、お手軽に土地を探すことができますが、どのような住宅が建てられるのか、自分の要望は叶えられるのかなど、判断が難しい点があります。
最もおすすめの方法は、「④ハウスメーカー、建築士、工務店に依頼する」方法です。自分の要望やプランが敷地内に問題なく収まるかなども合わせて確認してくれるため、お客様の負担が一番少ない方法です。
仮にご自身で調べて先に土地だけ購入した場合、「いざ家を建てようと思ったら、間取りや窓の位置などの条件が希望と合わず、思い通りの家が建てられなかった」というような失敗もあるため注意が必要です。
希望の土地が見つかったら、必ずハウスメーカー、建築士、工務店など、家の専門家にも意見を聞くようにしましょう。
Ⅳ. 土地の価格は〇〇で決まる?
土地の価格は、ズバリ「需要と供給」によって決まります。
誰もが欲しいと思うような条件のそろった土地は金額が高く、あまり好まれないような条件の土地は安くなりやすいです。
同様に供給の少ないエリアの土地は金額が高く、たくさん土地が空いている場所では安くなりやすいです。
この土地の「条件」をしっかりと見極めることが大切です。
金額感を確かめながら家を建てる総額の予算と、その中で土地にかける費用の予算を決め、その予算内で自分たちの暮らしに合った土地を探しましょう。
土地探しでは最初に予算を決めることがとても重要になります。
候補になる土地は無数にあるため、条件を絞らず探すのはとても大変な作業です。
まずは土地にかけられる予算を把握し候補を絞ったうえで、優先順位に従って土地探しを進めましょう。
Ⅴ. 土地を見極めるポイント
一言で土地の条件と言っても、見るべきポイントはたくさんあります。
ひとつひとつチェックするのは大変かもしれませんが、失敗しないためにも下記のポイントはできるだけ押さえておきましょう。
ⅰ. 押さえるべきポイント
-
- エリア
- ⇒ 家を建てることができる地域かどうか、通勤先や実家との距離、だいたいの坪単価など
-
- 住環境
- ⇒ 買い物、教育、医療、交通、自然の環境が良いかどうか
-
- 道路付きの方位、日照
- ⇒ 日が射す土地かどうか、角地か中地か
-
- 土地の広さ、形
- ⇒ 家族人数や希望の間取り、駐車計画などができるかどうか
-
- 引渡時期
- ⇒ 入居したいタイミングで家が建つかどうか
-
- 前面道路の幅
- ⇒ 駐車しやすい十分な道路幅があるかどうか
-
- 道路との高低差
- ⇒ 造成などで費用がかかるかどうか
-
- ライフライン
- ⇒ 水道メーターの有無、ガスの種類、排水処理の種類など
-
- 境界ブロック
- ⇒ 既存のものを使うか新しく作るか、折半かどうかなど
ほかにも…
- ハザードマップ
- 地盤
- 隣地
- 電柱、電線
などなど
細かいところまで挙げるとキリがないほどたくさんあります。
どれも土地探しをするうえで大切なポイントですが、特に重要とされる「エリア」、「住環境」、「道路がある方位、日当たり」について詳しくご紹介します。
ⅱ. 「エリア」、「住環境」
皆様大変苦労されるのが、このエリア決めです。
お客様によっては、最初にして最大の難関になることも少なくありません。
とはいえ、どのあたりのエリアに住みたいかは、初めの段階である程度決めておかなければならない重要なポイントです。
一般的には、勤務先への通勤のしやすさ、実家へのアクセス、周辺の坪単価などを基準に考えられる方が多いです。
ここでもうひとつ重要になってくるのが「住環境」です。
住環境とは、いかに住みやすい環境かどうかで、
- 買い物…周辺にスーパーやドラッグストアがあるかどうか
- 教育…お子様が通う小中学校の学区
- 医療…周辺に病院などの医療施設があるかどうか
- 交通…周辺の交通の便が良いかどうか
- 自然…周辺に公園などがあるか、自然環境は整っているか
以上の5つのことを指します。
これら5つの条件のうち、どこに重点を置くかを考えてみてください。
例えば、交通に重点を置くのであれば、探すエリアはおのずと駅やICの周辺や幹線道路沿いになります。
教育に重点を置き、学区を限定するのであれば、探すエリアはその学区内になります。
このように、自分たちにとってどれが大切かの優先順位をつけることが、エリアを決める上での重要なステップです。
ⅲ. 「道路がある方位、日当たり」
道路が土地から見てどの方位に付いているか、角地なのか中地なのか等は、家に日の光を取り入れる上で重要なポイントです。
下図のようなA~Fまでの土地があるとします。
この6つの土地を価格順に並べると下図のようになります。
D, E, Fのような南道路の土地は、A, B, Cのような北道路の土地よりも日当たり良いので人気があり、価格は高くなります。
また、A, C, D, Fのような角地は、B, Dのような中地よりも開放感や景観、日当たりが優れているので人気があり、価格は高くなります。
このように、道路がある方位によって日当たりや開放感が異なり、価格にも影響します。
しかし、北道路よりも南道路の方が「良い土地」なのかというと、そうとは一概には言えません。
なぜなら、プランニングの工夫やその他の条件によって、北道路の土地のメリットを最大限に活かすことができる場合が多いためです。
下図をご覧ください。
このように、北道路の土地を南道路の土地を比べると、日当たりでは劣っているものの、プライバシーの確保と価格の2つについては北道路の土地の方が優れています。
もしプランニングの工夫によって日当たりを打開できれば、北道路の土地でも「良い土地」になりうる場合があります。
実際に、住宅営業スタッフや設計士など、家に関しての専門的な知識がある人は、南道路よりも北道路の土地を好む場合が多いです。
とはいえ、具体的にどのように日当たりを打開できるかは土地によって違い、自分で判断するのは難しいことも多いと思いますので、気になる土地がある場合は住宅メーカーなどに相談してみることをオススメします。
Ⅵ. 土地は「生もの」?まずは今できる準備を!
一般的に、土地は生ものに例えられることがあります。
これは、人気のある土地はみんな探しているのですぐ売れてしまうことからきています。
土地探しをする中でこの土地はいいな、と思える土地に出会い、住宅メーカーを選びに見学へ…としている間にその土地が売れてしまっていた、ということは少なくありません。
とはいえ、その土地でどれくらいの総額でどんなメーカーでどんな家が建てることができるかもわからないまま、購入の決断をするのはあまりにも危険です。
では、なぜ土地はすぐに売れてしまうのでしょうか?
それは、土地購入の決断をされる方が「土地を買う準備」をしっかりとしているからなんです。
具体的に、土地購入までに絶対にやっておくべき準備は2つあります。
-
- 予算を決める
- ⇒ マイホーム計画の総額と、そのなかで土地に充てる費用の予算をある程度決めておく
-
- エリアを決める
- ⇒ 生活をイメージし、希望条件に優先順位をつけることでエリアと条件を絞っておく
希望条件に優先順位をつけておくことで、いざ土地情報が出たという際に素早く判断をすることができます。
すべての希望条件を満たした土地が見つけるのがベストですが、実際には妥協をして選ぶことになるケースが多いです。
優先する条件と妥協できる条件を明確にしておくことが、他の人に差をつける裏ワザです。
最低限上記の2点は準備しておく必要があります。
また、これにプラスで下記の準備も進めておくことも重要です。
-
- 信頼できる営業スタッフを見つけ、家を建てるメーカーを絞っておく
- ⇒ 土地と家はできるだけ同時期に決めないと、余計な税金がかかるため
-
- どんな配置計画をし、どんな建物を建てたいかを決めておく
- ⇒ 土地を買ってから考え始めると時間がかかってしまうことが多く、最悪やりたいことができない可能性も…
-
- 住宅ローンを組めるかどうかの審査をしておく
- ⇒ 土地だけ買って融資を受けられない、ということがないように
-
- 入居したい時期を決めておく
- ⇒ 土地やメーカーによっては入居まで時間がかかることがあるため
これらの土地を買う準備をしっかり整えてから土地を探すことで、「いい土地がでたのに先を越された!」ということも少なくなります。
土地は生もの、だからこそ今できる準備をしっかりと進めておきましょう。
Ⅶ. さいごに
さいごまで読んでいただきありがとうございます。
今回の家トーークでは、「土地探しのコツ」についてご紹介させていただきました。長い記事になってしまいましたので、大事なポイントをまとめておきます。
- 生活をイメージし、希望条件に優先順位をつける
- 土地の予算を決める
- 自分たちにとって良い土地かどうかを見極める
- 今できる準備をしっかりとしておく
大事な大事な土地探しで失敗しないよう、以上4つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
と、言いたいところですが、どれも自分たちだけで進めるのは難しいポイントです。
なので、まずは住宅展示場などで住宅営業スタッフに相談することをオススメします。
住宅のプロの提案なども取り入れつつ進めていくのが良いでしょう。
また、トヨタホーム岡山は、全国展開のハウスメーカーでありながらディーラー制をとっているため、品質や保証はもちろん、岡山県内の土地についてもプロフェッショナルです。
皆様の大切なお住まいづくりを、まごころを込めてお手伝いさせていただきます。
ぜひトヨタホーム岡山にお任せください。